至る所で値上げの嵐。不動産業界においては・・・
出勤日は、昼食はほとんど外食する事が多いのですが、
私がよく行く飲食店では、ここ数カ月で値上げをして
いないお店はほぼなくなりました。飲食店の値上げは
今や当たり前といったところです。昼食は1,000円の
時代といっても過言ではありませんね。
身近なガソリン代、電気代、食料品他あらゆる物が
物価高になっていますが、それでも日本は、世界の中では
物価上昇が今のところは抑えられている方です。
外国のニュースを見ていますと、毎月あれだけ急激に
価格上昇をしてしまうと、一般家庭では、通常の生活を
維持する事は不可能なレベルです。
弊社でも毎月発生する経費関係はチェックするようにして
おりますが、電気代、ガソリン代、紙代など、様々な固定経費が
値上がりしており、今までと同様の利益率を確保していく事は、
商品の価格を上げない限り、だんだん難しくなると感じます。
今のところは、企業側がその値上げ分を吸収し、粗利率を
落として、商品販売をするケースが多いですが、今後も今の状態
が続くようであれば、企業は価格値上げに踏み切るしかありません。
あらゆる業種が値上がりに踏み切れば、日本でも更に
インフレ、いやスタグフレーションに突入しそうです。
経費増の逆境の中でも、業績を伸ばしていかなければ、原資が
増えませんので、従業員の給与を上げる事はできません。
我々の業界で考えると、新築住宅の建築費は1~2年前より、約3割
上昇していると聞いてますので、その分土地にしわ寄せがくる
ところですが、分譲宅地販売でも生コンや鉄筋が上昇する事で造成費
が上昇おり、価格を下げて販売する事は難しいです。
むしろ、建築会社と同様に、ホントは一定の利益幅を確保する為に
価格値上げをしたいところを何とか踏みとどまっております。
日銀政策により、金利が抑えられている事で、住宅ローンが貸出が
強く推移している事で、不動産売買が支えられておりますが、金利
上昇局面に変わるようであれば、弊社も販売戦略や物件仕入の方法は
ガラリと変化させるつもりです。
今のところ、低金利が不動産業界を支えてくれています。
日頃から、経済系のニュースは見るようにしていますが、いつ何時
分岐点が訪れるか分かりませんので、常にアンテナを張って、
変化に対応できるようにしていくしかありませんね。
早めに大胆な結論が必要になりそうで、その心づもりはしておきます。
幸い、弊社では長期にわたって成約できていない自社物件はございません
ので、長期在庫を残さない商品づくり、販売戦略を当面は続けていき、
変化に対応できるようにしていきます。
不動産業界もこれから試練が訪れるかも知れませんね。
大西 晋平