インフレの影響は不動産買取転売業にも影響多し
弊社が自社物件として販売させて頂く物件の
約8割が売土地になります。
売土地として、商品化していくにあたり、
土地家屋調査士に測量を依頼し、解体業者に既存建物の
解体をお願いし、土地の擁壁(境界)工事、造成業者に
お願いして、完成品を仕上げていくのですが、
近年、造成業者さんにお願いする造成工事費(給水排水含)
が高騰しており、販売価格に頭を悩ましております。
造成業者様の工事費が高騰するのは、人件費の上昇に
始まり、コンクリートや鉄筋、鉄価格、運搬費の上昇です。
販売を企画する我々のような不動産会社にとっては、
工事原価が上げる事になりますので、販売価格を上げないと
適正な価格を維持できません。しかし、価格を上げすぎると
成約できない物件を造ってしまう事にもなります。
その見極めが難しいです。
昨今、どの不動産会社でも新規分譲宅地の価格が上昇傾向に
あるのは、上記の要因がとても大きいです。
今のところは、おかげ様で成約に至り、在庫は残しており
ませんが、今後も原価が高騰していくと、適正な利益を確保
する事が難しくなり、分譲宅地業に取組む事が段々と難しく
なってしまう事を危惧しております。
今後も土地に関する造成工事費、建物に関する建築費
が高騰していくようですと、新規分譲地の供給は減少して
しまう事も考えられ、何とか価格高騰が収まってくれる
事を願っております。
大手上場会社でも、新店舗の出店は建築費の高騰により
数年先送りにしている話も聞いております。
それ位、モノづくりに対する対価が上昇している状況です。
現在、ある土地の企画を考えており、どのように利益を
確保すべきか、上記の件について頭をよぎってしまったので、
思うまま、ブログに書いてみました。
大西 晋平