不動産会社は物件の目利きが命です。
先日、ある飲食店で昼食したのですが、
久しぶりに行った事もあり、また料金が
約10%程、値上げされておりました。
麺類と丼物以外では、昼食で1,000円以内で
食べれるお店がほとんどなくなっており、
これがインフレなんだと実感する毎日です。
インフレにあやかり、松山市内の不動産価格も
上昇しているかというと、一概にそうもいえなく、
人気エリア、希少物件であれば、多少強気の価格
で販売しても、買主様が見つかり成約に至るのですが、
郊外の物件も値上げして販売しようとすると、買主様
が減少傾向のエリアが多い為、値上げどころか、値
下げしないと成約に至らないケースも多いのが、
松山市内の不動産売買状況です。
都会と決定的に異なるのは、物件に対する買主様の数で、
都会ならば、地元の方も、外国人も、法人も積極的に
不動産を購入される方がいらっしゃいます。
これらの地域は、むしろ売物件を確保する事が至難の業
になる事と思います。
しかし、地方圏の居住用不動産については、主に地元在住
の方しか購入されませんので、お客様ターゲット層が薄く、
経済状況で買い控えが進んでしまいますと多くの物件が
動かなくなります。
地方圏の不動産でも唯一例外なのは、収益物件で、
人口が増えない、減少傾向の松山市内であっても、
業績の良い法人様を中心に収益物件の新築であったり
中古の収益物件を積極的に購入されております。
おそらく、税金対策とインフレ対策の一環だと思われ
ますが、積極的に不動産投資をされているようです。
つまり、同じ松山市内でも、商品種別や物件のエリア
によって、物件の動き方が全く異なるという事です。
いつもこのブログで申し上げておりますが、不動産会社
は、市況をよく見渡し、売物件の選別がしっかりと
できる会社が業績を上げていきそうな気がします。
市場に即した、強気の価格と守りの価格と両方の販売
価格を提示できる不動産会社です。
弊社は居住用物件につきましては、それなりにお取引
をさせて頂いておりますので、弊社の商圏内では自信を
持っておりますが、収益物件、事業用物件につきましては、
まだまだでございますので、お取引件数を増やし、日々
研鑽していくしかありません。
私もこの仕事を始めて、もうすぐ30年になりますが、
不動産売買仲介業、買取転売業の奥の深さを感じる
毎日です。
大西 晋平