建築費の高騰が止まらないようです・・・・
日本も物価の上昇が止まらないインフレ経済化
に突入しています。
我が松山市内でも一部の地域やマンションで
価格上昇している物件は確かにございますが、
地方圏という事もあり、実務のお取引においては
成約価格はゆるやかに下落している地域の方が
多いように感じます。
一方、建築費、リフォーム工事費、造成工事費に
ついては、今でも価格上昇が止まりません。
私が聞いて話では、この4月からまた住宅設備の
値上げや職人さん不足による人件費の高騰もあり、
工事費は更に上昇しているとの事。
弊社では、売土地のお取引が最も多い不動産会社の
為、建築会社様とはお話をさせて頂く機会が多いのですが、
私がお聞きした話では、注文住宅の新築をする場合、
地元の工務店さんで、坪単価70~80万円、
大手ハウスメーカーさんで、坪単価100万円~120万円
位が実際の建築費だと伺っています。
以前より坪20~30万円も上昇している事になります。
建築費が高騰しても、施主様の所得が同じように上昇して
いれば問題ございませんが、地方圏の松山市内では所得の
上昇はわずかで、実質賃金が下がっている以上、価格上昇
にお客様がついてこれない状況になっていると感じます。
新築分譲マンションの成約率が下がっているのも同様の
理由です。
そうなると、新築されたい方は、9割以上の方が土地なしの
お客様ですので、土地購入価格を抑えないと新築費用を
捻出する事できない為、富裕層が購入されるエリア以外の
地域では、地価が下がらないと土地を購入できない為、
買主様が多くない地域については、まだまだ地価下落が
続いてしまう事になります。
他業種のように、弊社も原価増に伴う、販売価格の値上げを
実現したいところですが、仲介手数料は売買契約金額で
決定しますので、契約金額が下がれば、仲介手数料収入も
比例して、下がってしまうのが、不動産売買仲介会社の
厳しいところです。
その為、不動産売買仲介業だけではなく、不動産買取転売業
によって、売れる商品を自ら作り販売していかないと
収入減になる事は目に見えております。
この流れは、今後しばらく続く事が確実だと思っていますが、
それでも乗り越えていけるように、やっていくしかありません。
沢山の方のお力を借りながら、成長を目指すリビング椿です。
大西 晋平