不動産購入における金融機関様の融資姿勢について思う事
本日は上記テーマについて。
日頃、不動産売買仲介業務に携わる身として
様々なお客様とやり取りをさせて頂いておりますが、
最近、実務を行っていて、感じる事を皆様にお伝え
させて頂きます。
不動産売買においては、ほとんどのお客様が
不動産融資(住宅ローン)にて借入を興して、
物件購入資金の工面をされ、購入されます。
これからの話は、私の勝手な肌感覚で、明確なデータ
がある訳ではございますので、予めご了承ください。
ここ数カ月間で感じている事ですが、金融機関様が個人の
お客様に不動産購入に関する貸出する時の、審査基準が
以前よりもやや厳しくなっている事を感じるようになりました。
不動産購入における、貸出には種類があり、
➀購入者が自らがお住まいになる為の物件
いわゆる、住宅ローンとしての融資
②購入者は自ら住まず、物件の賃料収入を得る為の物件
いわゆる、収益物件購入の為の融資
上記2つのケースがほとんどです。
金融機関様にとって、不動産担保とする融資は、
長期間、安定利息を得る事ができる最大の収益源に
なりますので、積極的に取組される事が多いのですが、
今年に入ってから、融資審査がやや厳しくなっている
と感じております。
➀の住宅ローン融資につきましては、取組される
金融機関様がますます増え、競争が激化しているので、
明らかに変わったとまでは言い切れない状況ですが、
②の事業用不動産、収益不動産に対する融資姿勢は
かなり審査基準が厳しくなっている事を感じます。
今までに何棟も物件を所有されているお客様や、業績の
良い法人様に対しての融資は別ですが、個人のお客様が
収益物件購入の為に借入を興そうとされても、かなりの
自己資金がないと融資承認が下りない状況になっております。
私も、年間数件ですが、収益物件のお取引をさせて頂いてます
が、物件購入したいお客様を見つけても、融資審査のところで、
希望融資額まで届かず、商談が進められないケースというのが、
増えてきております。
今後、ますます収益物件については、厚い自己資金の用立て
ができていなければ、融資承認が下りないケースがますます
増えていきそうな感じがします。収益物件を売却されたいオーナー
様にとっては、買主様減少に繋がりますので、ご売却実現が
厳しい不動産市況といえそうです。
勿論、上記の話は、弊社の商圏である、松山市とその近郊での
話ですので、物件所在地によっては、積極的な融資姿勢も考え
られると思いますので、一概にはいえませんが、弊社の商圏内
では、一見の買主様が収益物件を購入される事が段々難しく
なっている事を感じる今日この頃です。ご参考ください。
大西 晋平